2022年の中古スマホは「片手操作できるサイズ感」がトレンド
ニューズドテックでは毎月、四半期、1年毎に中古スマホ・中古タブレットの販売数ランキングを発表しています。販売する端末の特徴、価格帯、ユーザー属性などから、中古市場のトレンドに注目したコラムをお届けします。
中古スマホ市場で、どんな端末が売れているのか。中古スマホの購入、または買い換えを考えているユーザーにとっては気になるところではないだろうか。
株式会社ニューズドテックは2023年の1月、昨年の2022年1月1日から12月31日まで同社が販売した中古スマホの販売数ランキングを発表した。ニューズドテックはインターネット通販と法人営業を合わせると、年間40万台の携帯端末(フィーチャーフォン、スマートフォン、タブレット)を売買している。
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2022年の中古スマホ販売数ランキング1位はiPhone8 64GB
そのランキングでは、やはりと言うべきか、トップ10のうちトップ3までを占めているのがiPhoneなのだ。トップ10内のシェアでは、1位の「iPhone8 64GB」が28%、2位の「iPhone7 32GB」が18%、「iPhoneSE 第2世代 64GB」が14%と、iPhoneだけで半数以上の60%にもなっている。
ただし裏を返せば、アンドロイドが40%を占めているということだ。「アンドロイド端末はひとつひとつのシェアは小さいのですが、全体でみると人気はあります」というのは、ニューズドテックEC1事業部の松崎剛士部長である。そのため、「アンドロイド端末の数、品揃えは他社に比べて豊富です」(松崎部長)というほど力を入れてもいる。
アンドロイド端末のなかでも販売数トップは「Galaxy S10」で、全体でも第4位となっている。発売日は2019年5月だが、翌年の2020年に発売された「Galaxy S20」よりも中古市場では人気となっている。人気の秘密は、片手でも操作できるサイズでありながら、液晶画面を守る枠であるベゼルが狭いため大画面で楽しめるところにありそうだ。ディスプレイは6.1インチと、大画面の流れに乗りながら、その大きさを感じさせないサイズ感になっているのだ。
4.7インチの「サイズ感」を探すなら中古スマホ
このサイズ感、じつはスマホではキーワードになりつつある。じつはiPhoneにおいても、サイズ感が「台風の目」になっているからだ。
iPhoeでもディスプレイサイズは6.1インチが主流になってきているが、2022年販売数ランキングにおいて1位の「iPhone8」も2位の「iPhone7」も4.7インチというサイズである。さらにランキング3位にはいった「iPhoneSE 第2世代 64GB」のディスプレイサイズも4.7インチなのだ。
さらに注目すべきは、2022年販売数ランキングでiPhoneだけのベスト10を見てみると、ランキング内に4.7インチディスプレイの「SEシリーズ」が4機種もはいっている。わざわざ小型ディスプレイの機種が選ばれているのは、「片手で操作できるサイズ感」が魅力になっているのではないだろうか。
大型化がトレンドになっている現状では、サイズ感を求めようとすれば、中古市場のほうが見つけやすいのも事実である。確実に「サイズ感」に魅力を感じるユーザーが増えている。そのなかで、中古市場の魅力も確実に上昇しているといえそうだ。