ニューズドマガジンでは、意外と知られていない中古スマホを深堀し、最新情報やトレンドをと共に【中古スマホのホント!?】としたコラムを不定期で配信しています。

販促に向いている！利用率が高いのはLINE

SNS（ソーシャルネットワーキング）は、日常のコミュニケーション手段として不可欠な存在になっているといっても過言ではない。ICT分野における市場調査やコンサルティングなどを手掛けるICT総研（東京都中央区）が5月17日に発表している「2022年度SNS利用動向に関する調査」によれば、日本のSNS利用者は8270万人で、全人口に対する普及率は82％になっている。これはさらに増えて、2024年末に8388万人に達するとICT総研では予想している。

なかでも利用率でトップなのがLINEで、ネットユーザーに占めるLINE利用率は79.5％にもなっている。第2位のYouTubeが62.0％、第3位のTwitterが55.9％と比べても、圧倒的に高い利用率だ。

LINEの利用率が高いのは、自社のLINEに登録してもらた顧客にクーポンなどを発行する企業が増えていることも一因と考えられる。欲しい商品があるとき、販売している企業・店舗がLINE登録者にクーポンを発行するサービスを実施していれば、それを利用することで安く購入することが可能だからだ。賢い消費者にとってLINEは、強い味方ともいえる。

「賢い消費者度数」が高いのは女性

そのLINEの特典を活用しきっているのは、「やっぱり」と言っていいのか「なるほど」と表現していいいのか、圧倒的に女性が多いようだ。

株式会社ニューズドテックは、中古スマホなどを販売するネット店舗「みんなのすまほ」の楽天市場出店10周年を記念して、LINE登録してもらうと購入価格から500円引きするサービスを始めた。反響は大きく、すぐに3000人近い顧客からの登録があった。

反応の早さもさることながら、注目すべきは登録者のうち7割までが女性だったことだ。「少しでも安く購入したい」という「賢い消費者度数」は男性より女性のほうがはるかに高いことを、あらためて実感させる結果だといえる。

さらに、500円引きのクーポンを手に入れた女性の18％が、「みんなのすまほ」で実際にクーポンを利用して中古スマホを購入しているという結果もでている。「楽天市場で検索して中古スマホを購入する人は男性が60％を超えていた。購入までの転換率も数％程度。それに比べるとLINEは驚異的数字と言える」（株式会社ニューズドテック、2C事業本部EC事業部「みんなのすまほ」担当者）。

スマホは日常的に使用するもので、しかも人目に触れやすい。それだけに、女性は新品の最新機器を持ちたがると思われがちだ。そのほうが「見栄え」がいいからだ。

しかし「みんなのすまほ」のLINE登録で500円引きのキャンペーンから、中古スマホに対する抵抗感が女性でも小さくなっており、しかも少しでも安く購入したい傾向が強まっていることが伺える。今後、女性のあいだでも中古スマホが受け入れられる可能性が広がっていることを示すデータだといえる。

公式LINE立ち上げ2か月で3000人を突破

2か月であっという間に3,000人の登録がある「みんなのすまほ」公式LINE。「楽天市場のページや既存会員への告知のみ」（EC事業部担当者）だったというが、瞬く間に増えたという。「来年度までに会員数を2万人にする」と、ファンの獲得目標を設定。節約志向の高い女性にとってお得な情報を提供することで、中古スマホ利用は今後も広がるだろうと期待をしている。

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