ニューズドテックが売上を伸ばしている理由
ニューズドマガジンでは、意外と知られていない中古スマホを深堀し、最新情報やトレンドをと共に【中古スマホのホント!?】としたコラムを不定期で配信しています。
大幅な業績アップ
株式会社ニューズドテックは10月、2022年度上期(4~9月)の業績を明らかにした。その結果は、予想を大きく上まわるものとなった。
当初の予想では、売上は約11億円とされていた。しかし蓋を開けてみると、約13億円の実績となっている。達成率では、117%だ。
さらに前期と比較してみると、その成長ぶりはきわだっており「下期も上期同様順調に推移している」(ニューズドテック広報)とのことだ。特に中古スマホのEコマースの成長は著しく「Eコマース10月度の売上、粗利とも過去最高を記録」(同、広報)とのことで、これからもEコマースへの投資を続けていく構えだ。
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背景に中古スマホ市場の拡大
ニューズドテックの主力事業は中古スマホの買取販売であり、その業績は中古スマホ市場の動向と密接な関係にある。その中古スマホ市場は、「急激」という言葉で表現するのがピッタリくるくらいの成長ぶりを示している。
2008年度にはほぼゼロ状態だった中古携帯端末販売台数は、2020年度には185万台と過去最高を記録する。その勢いは止まるどころか、まだまだ右肩上がりが続き、2025年度には268万台に達するとの予測もある。中古スマホ市場は、まだまだ拡大を続けるというわけだ。
こうした中古スマホ需要を背景に、ニューズドテックも売上を大きく伸ばしてきたことになる。
苦戦する新品スマホ
2021年に半導体が大幅に値上げされた影響で、新品スマホの価格は急激に上昇している。さらに大幅に進行しつつある円安の影響で、国内の新品スマホの価格はますます上がっている。
今年7月にはiPhoneが大幅な値上げに踏みきり、iPhone13で2割前後の値上げとなった。その直後の9月に発売となった最新機種のiPhone14シリーズは、最低価格で11万9800円と高価になっている。
その影響もあってか、今年9月に発売となった最新機種であるiPhone14シリーズの売れ行きは芳しくない。市場調査会社BCNの調査によれば、予約分を含む販売初日時点でのiPhone14の販売台数は、2020年に販売されたiPhone12の同時点にくらべて約69%減、iPhone13に比べても31%減という結果となっている。
この傾向はiPhoneだけに限らず、すべての新品スマホにあてはまる。新品スマホの売れ行きには明らかにブレーキがかかっている。
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ニューズドテックの企業努力
新品スマホからのユーザー離れがすすむなかで、格安で購入できる中古スマホに人気が集まりつつあるといえる。そのトレンドに乗って、ニューズドテックも業績を伸ばしているわけだ。
とはいえ、黙っていて売れるわけではない。市場が拡大すれば、当然ながら競争も激しくなる。そうしたなかでニューズドテックが業績を伸ばしているのは、徹底した品質管理、バッテリー劣化や故障を把握できる独自アプリ「スマホカルテ」の開発といった企業努力がユーザーに評価されているからだといえる。